102周年新年祝賀講演会

創立102周年になる木曜午餐会は1月16日、パゴダ・ホテルで伊藤康一・在ホノルル日本国総領事を主賓ゲストに迎えて「2020年新年祝賀会」を開催しました。
冒頭にあいさつした新名会長は「ここ十数年のIT(インフォメーション・テクノロジー)の急速な普及に伴い、多くの情報を得られるようになった半面、直接人と向き合う機会が少なくなってきている。これが人々を幸せに導く方向でしょうか」と疑問を投げかけ、「こうした時代だからこそ、人と人が向き合う木曜午餐会のような手作りの会合がより必要になってきている」とその存在意義を強調しました。
木曜午餐会は1918年に当時の諸井六郎・総領事(第9代)の発案によって設立された非営利の団体で、日系人が不当に差別されビジネスをする上でも大きな障害を抱え、それを乗り切るための情報交換していた時代から、1941年の日本軍による真珠湾攻撃で日系人の指導者が拘留され一時消滅しかけた時期もありましたが、戦後すぐにメンバーの「一生青春、一生勉強」を合言葉にした勉強会にその性格を変えながらも、毎週木曜日にマキキ聖城キリスト教会で講演会を開催しています。
日蓮宗ホノルル妙法寺の山村尚正(たかまさ)住職による日米の国歌、ハワイ州歌の後、伊藤総領事は、新年のあいさつの中でハワイの歴史における移民日系人の果たしてきた役割について敬意を表するとともに、2016年にオバマ・米大統領と日本の安倍首相が日米開戦の発端地となった真珠湾を訪問、会談したことに触れ「敵対した国が、今のように強い同盟関係で結ばれている歴史はこれまでにないことです。世界に誇るべき例です」と戦後の日米関係の絆(きずな)の強さを強調した。
パフォーマンスでは、2011年にアメリカのウォール・ストリート・ジャーナル紙で「もっとも聞くべきストリート・ミュージシャン」として特集を組まれた中野成将(しげまさ)氏が登場、「ストリートからカーネギーへ」という題名で、ニューヨークでの活動の一端を話しながら自分の人生のターニング・ポイントとなった曲を歌で、そしてサキソフォンで披露し会場を魅了しました。
木曜午餐会のメンバーによる沖縄踊り、フラが続き、締めくくりのあいさつとして新名会長は、この日の新年祝賀会に主婦ソサエティ・ハワイの有川啓子・会長、沖縄からのメンバーが多いガジュマル会の聖田京子・会長、ハワイの日本人を支援するJセンターのイング清子会長が参加している中で「木曜午餐会はほかの慈善団体とは性格を異にしているものの、お互いに協力しあえて日系人コミュティーのお役に立てるよう様々な分野で協力関係を築いていきたい」と2020年の新年に当たって今後の目指す方向性を明確にしました。


幾つかのコメントを頂きました。紹介させていただきます。

1.昨日は楽しい新年会有難うございました。お疲れだったことはでしょう。
いやいや、まだまだお若いので疲れは感じないかもしれませんね。色々な方がいらっしゃる、とてもユニークな会です。昨夜1月の会報を読んでおりましたら、自分の知らない事が沢山出ているのに気がつきました。ホームページが有ること、緊急連絡先を登録しなければいけない事、など。しっかり読んでなるべく手落ちのあまりないようにしたいと思います。

2、昨日は 木曜午餐会新年会に招待頂き ありがとうございました。 相変わらず 格調高いご挨拶に始まり 総領事のお話、エンターテイメントすべてが 本当に楽しかったです。
なんとも”若さ”漲る雰囲気に 元気を頂いた感じです。 今後とも よろしくお願い申し上げます。

3、煩雑なパーティーのこコーディネーション有難うございます。ストレスもにこにことこなされて感謝しています。おかげさまで皆様たのしまれましたよ。
 

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