個性あるカピオラニ周辺の仲間たち
朝の散歩は、ハワイならでの季節折々の風物詩に触れる楽しみがある一方、すれ違う人とのちょこっとした触れ合いに、心癒されたり元気を頂いたりします。
たまに人の表情やしぐさなど興味津々観察していますと、マイペース型と誰にでも声をかけていくタイプに分かれているようです。
朝だから「おはよう!」の声掛けが当たり前と思っていても、意外と知らん顔、言葉の出し惜しみをしているのか、不思議に感じる時があります。その分、一期一会と言いますか、ちょっとした「チャオー」「モーニング!」の声かけ一つから相手が反応してくれる時は嬉しい限りです。そんなカピオラニでの小さな触れ合いを。
コロナの影響で2020年の3月より、彼の仕事がストップし、それまでの週に1~2回のカピオラニの散歩がほぼ毎日の日課になりました。夏が近づくにつれ明け方も早くなり、朝6時10分前後から、パキ・アヴェニューとモンサラット通りのコーナーにある無料のパーキングを皮切りに歩き始めます。
モンサラット通りに添った歩道を北上し、ヒストリックレ・ジデンス(歴史的住居と指定されている)があるココナッツ通りを経て、今度は西に向きを変えカイマナビーチに抜けてワイキキビーチまで。ホテル・パークショア手前の信号を超えて、ホノルル動物園の外側をグルーっと回ってスタート地点に。ひざの悪い彼の速度で約1時間12~3分程。「真実一路の決まった定番コース」は曜日と時間帯で、出会う人々はみんな”お馴染みさん”です。
まだ半分眠っている豆ちゃんという子犬を抱っこしてくるお姉さん(?)。豆ちゃんの機嫌の良い時は遠くから走り寄ってくるのですが、いつぞやなど蜂に刺されたとかで食欲がなく、会っても目に光が無くぐったりしている。刺されたのが余程ショックだったようだ。早く元気になりますように。
「林檎カップル」とあだ名をつけた白人のご夫婦。お互い握りこぶしをぶつけ合って1~2分のジェスチャー入り英会話であいさつ。魚釣りが趣味という彼は筋骨隆々の偉丈夫、一方の彼女はアイライナーに口紅、イヤリング、ネックレス、光る大きな指輪をして殆どピンク系の色にショートパンツ。全身皺で囲まれているが、白人独特の豊かな表情で、若い時はさぞかしきれいだったろう名残りがある。ワシントンCDに桜を見に行ってきたとか、出会っていても楽しく、会わない時はどことなく心配になってしまう。
週1はゴルフで、優勝経験があり、指導もしたことがある白人の威勢の良いスポーツウーマンとそのお友達、オーバーなジェスチャーでスイングの真似をしあったり、出会った時のフィーリングで会話が弾む。もう80代は超えている、鮮やかなるリーン系の上着をトレードマークとしている白人女性。両足を外側に向けての男勝りの歩きながら、最初は英語だけでのあいさつだったが、私たちが日本人と知るや、必ず「おはようございます!」と日本語で話しかけてくれ、後はジェスチャー入りでのひとときの会話。
日曜日以外はビーチの隅で、ばね仕掛けみたいに両手を動かしている白人のチャリンコおじさん。私たちが近ずいていくと、必ず天を仰いで「ナイスガイ!ハピーな1日を!」と声をかけてくれたり、握りこぶしであいさつし合う。
生粋のハワイアン生まれという準褐色なハワイアンの男性。ホームレスもどきの格好で、半分自分専用の椅子にかけているが、私たちがニコニコと近ずいていくと、慌ててマスクを着用する振りをし、{おはよう!」「こんばんわ!」。「日本人!」「いい天気!さよなら!」「あはは」でしめくくる。憎めないハワイの住民である。
ビーチでお会いする日系人ご夫婦。奥さんは颯爽ときびきび歩いてき、ご主人ははる~か彼方からちょこちょこと近ずいてくる。全く日本語はだめだが、アイホーンの翻訳アプリを利用してモンクシールや月の話、ばね指の事や彼の膝の話をいつも5分程する。
彼のかぶっているニューヨークヤンキーズの帽子がきっかけで、意気投合し、どんなに遠く離れていてもお互いが分かると手を振り合ってのあいさつ。女にはわからない男同士分かり合えるものがあるのだろうか?
センス抜群の上下に、つば広の帽子をかぶった素敵な小柄な淑女、ボディーを最大に使って、「ワンダフル!!」とか、感謝の言葉を必ず投げキッスとともに祝福して下さる。
ワイキキに住んでいるという台湾の女性、ヘレンさん。一時期日本に住んでいた事もあるとか、日本人大好きで日本語がうまくなりたいとか、春節時には、台湾のお餅とお惣菜を持ってきてくださったり、会うと、我々が近ずくまで必ず待っている心優しい女性である。
韓国系の美代さん、ご主人と二人でストレッチをやっていたのに、なぜか最近はほとんど一人で歩いている。彼女の環境に何か変化があったのだろうか。クリスマスには我々に、マスクをギフトして下さる心気配りのある女性。言葉は通じなくとも気持ちがわかり合えるのが嬉しい。
ご主人が日本の白金で商売をなさっているという、私たちが「白銀さん」と呼んでいる韓国の女性。お会いすると必ずきれいな日本語であいさつ。しかし最近はお会いしてないのは寂しい。
女性の方がやや積極的で、シャイな男性が殆どなのも楽しい発見でした。
6/12/2021 K/Kazuko
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