木曜午餐会のメンバーの皆さまと支援して下さっている方々へ(手紙17)
みなさんお元気ですか?サンクスギビングも終わり、一気にクリスマスへと向かっています。友人たちとの交流の機会も増えてきたかも知れません。ここで驚くべきニュースです。南アフリカで発見された新たな変異種・オミクロン株が世界に向けて飛び火しています。日本もアメリカを含む外国人の新規入国者の受け入れを1か月間全面禁止にしました。もう一
つ、嬉しくないニュースです。
Johnson & Johnsonのワクチンは3月に接種した時には86%の効果があったのに、半年後の9月にはなんと13%にまで落ちている、というのです。Pfizerの場合は87%から半年後には43%に。Modernaは89%から58%にまでそれぞれ効力が薄れている、という発表がありました。これは科学雑誌「サイエンス」に発表されたものですが、データはアメリカの退役軍人庁保健局(The Veterans Health Administration)が今年3月から9月まで80万人の追跡調査をした結果です。ハワイはすでに人口の72%が2回目の接種を終えていますが「それだけでは不十分です」ということのようです。「今年の1月か2月に2回目のワクチン接種を終えた人でまだブースター・ショットを受けてない人は、今では50~60%の効き目しかないことを十分に認識して行動してほしい。マスクとソーシャル・ディスタンスを保つことはまだまだ必要です」とイースト・ウエスト・センターの感染症対策専門家のブラウン博士は警告しています。ハワイでブースター・ショットを受けた人は10%足らずです。「冬のホリデーシーズンにかけてブースター・ショットがどうしても必要。そのための薬品の準備は整っています」とハワイ保健局のエリザベス・チャー博士は早めのショットを呼びかけています。米政府は11月19日に「希望する成人すべての人にブースターショットが受けられるようにする」との声明を出しました。12月1日からレストランなどは規制が大幅に緩和されますが、なお一層の注意を払ってください。
認知症専門医が週に4回は食べる人気メニューは?
医学博士で認知症対策専門のお医者さん白澤卓二先生は週に3~4回カレーを食べます。なぜなら、カレーに使われるターメリック(日本名=ウコン)に含まれているクルクミンというポリフェノールが、脳由来の神経栄養因子を増やすからです。つまりカレーを食べると脳の栄養不足を解消できるというわけです。カレーを食べるべき理由はターメリックの摂取ですから、スパイスをふんだんに使ったスパイシーカレーや、スープカレーがいいようです。家庭用のルーを使ったカレーを食べるなら、カレー粉やターメリックの粉末を追加でふりかけて食べるといいかもしれません。このとき、ターメリックと一緒にオメガ3の油をとると、クルクミンが脳の栄養不足を解消する効果を、存分に発揮することができます。オメガ3のひとつであるDHAが豊富なさばやいわしなどの魚をカレー粉で調味したり、さば缶でカレーを作るのもいいと思います。
認知症を改善する効果があるココナッツオイルを使ったココナッツカレーもいいです。白澤先生はアルツハイマーの患者さんにはいつもお勧めしています。ちなみに、飲酒によって疲れた肝臓をケアすることで有名な、あのウコンとターメリックは同じものです。肝臓の働きをサポートする力もあり、解毒作用もあり、脳には欠かせない食材です。ターメリックの小びんを持ち歩いて、外食時におかずにふりかけて食べるひとも増えてきているようです。(白澤卓二著『脳の毒を出す食事』からの抜粋です)
中露艦隊が堂々と通過、「特定海域」を見直すべき時でしょうか?
もうお忘れになっているかもしれません。日本政府も表立った抗議をしていないし、日本のマスコミも大きく取り上げなかったせいもあって、それほど注目されたニュースにはなりませんでしたから。でも私は実にビックリ仰天しました。「黒船の来航」ではないかと。
そのニュースとは「日本海で合同訓練を実施していたロシア海軍と中国海軍の軍艦10隻が、2021年10月18日に津軽海峡を太平洋に抜け、西太平洋での合同艦隊訓練を実施した」というものでした。演歌の女王・石川さゆりの名曲「津軽海峡冬景色」の現場をロシアと中国の軍艦10隻が日本のマグロ漁船を横目にしながら堂々と横切っていく光景なんて初めて聞きました。これって「アメリカが台湾海峡を自由の航行作戦と称して中国を威嚇していることへの報復作戦?」とも思いました。
「ごらん、あれが竜飛岬(津軽半島)北のはずれ」からいちばん遠い北海道・松前半島の白神岬まででもわずか19キロ(日本の排他的経済水域は両沿岸からそれぞれ12海里(およそ22.24キロ)ですから、完全に日本の領域のはずなのですがー。ここでも私たちがあまり知らなかった「歴史」が出てきます。
日本政府は津軽海峡などの5つの海峡を「領海及び接続水域に関する法律」(1977年5月2日
公布、以下「領海法」)で「特定海域」に設定しています。その背景には当時のアメリカ軍が保持していた対ソ連あるいは対中国先制攻撃作戦計画において、核弾頭装着弾道ミサイルを搭載したアメリカ海軍潜水艦が北太平洋から津軽海峡を抜けて日本海に展開することが想定されていました。もし、日本政府が領海法で採択する領海幅12海里を津軽海峡にもそのまま適用した場合、日本にとっては外国軍艦である米海軍潜水艦が津軽海峡を通過する際には海面に浮上して米国旗を掲揚しつつ航行しなければなりません。また、日本政府が米海軍の核ミサイル搭載原潜の日本領海内通過を認めた場合には、1967年、佐藤栄作首相の時代に政府が決めた「非核三原則」に抵触するため野党や反米勢力などからの激しい突き上げに直面することになります。そこで日本政府が考え出したのが「特定海域」の概念です。つまり、日本の領海幅は12海里とするが「特定海域」については3海里(およそ5.5キロ)に狭めて海峡の中央部は日本の主権が及ばない公海とする、という規定です。これによって、領海法が施行された後にも津軽海峡の中央海域には公海帯が存在することになり、核ミサイルを搭載したアメリカ海軍潜水艦が潜航状態を保って津軽海峡を通過しても、領海法にも非核三原則にも抵触しない状態が確保されたのです。
でもこれが逆利用されて今回はロシア、中国の艦隊が堂々と行進しても日本政府が抗議できない、そしてマスコミも大きく取り上げられない理由なのでした。日本政府は領海法制定の過程においてアメリカ軍・アメリカ政府の気持ちを忖度して、日本自身の主権を自ら制限し「特定海域」という世界的にも稀な海峡概念を生み出した、という歴史があったのでした。
考えてみればこの「特定海域」の制度が生み出された当時は、中国海軍はアメリカ海軍から見ればガラクタの寄せ集めのようなレベルであり、海上自衛隊にも全く対抗しうる存在ではありませんでした。また当時、米海軍にとって強敵であったソ連潜水艦は主としてカムチャツカ半島を本拠地としていたため、ソ連軍艦が航行してもさしたる脅威とはなりませんでした。時代がそうだったのでしょう。ところが現在、中国海洋戦力は日本の海上自衛隊を圧倒し、アメリカ海軍にも大いなる脅威を与えるに至っています。また、一時低調になってしまったロシア海軍も復活しつつあります。特定海域が制度化された35年前とは、日本の海峡を巡る海軍情勢は激変しています。宗谷海峡、対馬西水道、対馬東水道、大隅海峡にも適用されていますので、近い将来にこれらの海峡をロシア、中国の艦隊が「自由航行」を繰り広げることも予想はされます。「特定海域」の概念は情勢の変化に対応させねばならない時期に来ているのかも知れません。しかし、国連海洋法条約の変更には強い交渉力が要求されます。ロシアとの北方領土、中国との尖閣諸島など領土問題でも一向に進展をみないだけに個人的には絶望的な気分に陥ります。先月報告した「横田空域」とともに日本には米軍に配慮した特定区域が沢山ありますね。(軍事評論家の北村淳さんの意見を参考にさせて頂きました)
難しい話が続きました。ここらで新提案です。
「徘徊も タスキ掛ければ パトロール」というのが私の一番好きな川柳です。認知症になって自分でもどこを歩いているのか分からなくなったりすることがあります。着る服すべてに名前と住所、電話番号を記したタッグをつけている人もいるようです。この川柳には、温かい周囲の目とユーモアがあるようで好きなのです。「川柳」について私は何の知識もありません。「かわやなぎ」と読んで、川のほとりにあるネコヤナギを想像し、ふにゃふにゃしてとらえどころのない俳句のことかしら、と思っていました。でも毎年の木曜午餐会の新年会のプログラムに公益社団法人全国有料老人ホームの主催する「シルバー川柳」を転載させていただくようになって、少しずつそのウイット(機智)に触れるようになりました。「ふーん、面白いな」。それだけでした。
そんなところに、ロサンジェルスにある「とんぼ絵手紙川柳会」(森田のりえ会長)が集まった作品で2022年のカレンダーを制作したというのをつい最近知りました。この6月にメンバーになった今森貞夫さんから教えていただきました。今森さんは森田会長ともお知り合いで、今森さんは「一人で句が詠めて、絵が描ける人ばかりではありません。友達と協力して句を助けてもらい、また少しでも絵のできる人なら絵で協力してもらい、自分の好きなように何かを表現すればそれでいいのでは」と提案しています。私も大賛成です。木曜午餐会が再開されれば月に4回の会がありますが、月に1句だけでも考え、その句と関係するような簡単な絵というかスケッチでもつけて提出してもらう、というのはいかがでしょうか? 句評はありません。そして名前も自分さえ分かればいいので匿名でも雅号でも構いません。メンバーに絵の描ける人?誰かいましたかねー。そうだ、玉井さんがいましたね、山田先生も昔は絵を描いていたようですしー。玉井さんは句も上手でしょうね。ほかに誰が?それを翌年のカレンダーにして新年会で配布する、という案を勝手に考えています。
認知症の啓発手段として「川柳」を選んで町全体で取り組んでいるのが宮崎県の海沿いのほぼ真ん中にある「歴史と文教のまち」高鍋町です。「話ことばで日常を面白おかしく切り取ったり、感じたことや気持ちをストレートに表現でき、思ったこと感じたことなどをなんでも自由に表現でき、子どもから大人まで幅広い世代の方が創作できるところが魅力です。高齢者の方や施設入所者、認知症当時者の方の応募もあります。自分の物忘れに対するエピソードをおもしろおかしく川柳にしていたり、今ではあまり使われなくなったボケという単語も川柳の一部として使うと、マイナスなイメージが緩和されていて、決して認知症が悲観的なことばかりではないということが伝わってきます」とホームページでその反応を紹介しています。高鍋町の作品の中のひとつ。「記憶力 髪と一緒に おちていく」。確かにその通り。「徘徊も いっしょに歩けば 散歩道」。これもいいですね。木曜午餐会の10人以上のメンバーから賛同して頂けるようなら実行に移したいと思います。
PGAゴルフのソニーオープンは2026年まで続行
ソニーグループは11月8日、PGA TOURとトーナメントホストのフレンズ・オブ・ハワイ・チャリティーとの間で、ハワイで開催されるソニー・オープンのスポンサー契約を2026年までさらに4年間延長したと発表しました。2021年のソニーオープンはワイアラエ・カントリークラブで観客なしで開催され、ケビン・ナ選手が優勝しました。
2022年のソニー・オープン・イン・ハワイは、ワイアラエ・カントリークラブで1月13-16日に開催を予定しています。ハワイ慈善団体のフレンズ・オブ・ハワイ会長のコーベット・カラマ氏は、「現在ホノルル市とハワイ州のガイドラインの下で、観客を迎えてのトーナメント開催を計画している」と語りました。ソニーは1999年からハワイでソニーオープンを継続してスポンサーしています。このイベントの収益はすべて、パートナーのフレンズ・オブ・ハワイ・チャリティーを通じて、毎年地元のハワイのコミュニティに還元、子供、女性、高齢者、貧困層を支援しています。これまでに350以上の慈善団体に2,200万ドル近くが寄付されていて、ソニーオープンはハワイ最大のチャリティースポーツイベントの1つになっています。
「おいしい卵の選び方」で注意すべき、黄身と殻の色の誤解とは
卵の黄身が「濃い方が新鮮だ」とか「栄養価が高い」と思っている人は多いのではないでしょうか。あるいは「茶色の殻の方が白色の卵より美味しい」と誤解している人も多いかもしれません。食品問題評論家で消費者問題研究所代表の垣田達哉さんのお話を紹介します。
黄身の色はエサで変わる
最近は、黄身の色が黄色ではなく、だいだい色のように赤みがかった卵まであります。卵の黄身が、薄い黄色でも濃い黄色でも赤い色でも、黄身の色と鮮度や栄養価は一切関係ありません。もちろん、味も卵を産んだ鶏の品種も黄身の色とは一切関係ありません。黄身の色でわかることは、どんなエサを食べたかということだけです。ところが、黄身の色の濃い卵が圧倒的に人気なので、生産者も黄身が濃い卵作りをしなければなりません。卵の黄身の色や濃さは、エサの種類によって変わってきます。採卵鶏(卵を産む鶏)の配合飼料の割合は、少なくとも50%以上が黄色トウモロコシです。黄色トウモロコシには、カロテノイド色素が含まれているので、トウモロコシを食べた鶏の卵の黄身は黄色くなります。なお、白身は影響を受けません。ただ、トウモロコシの色素だけでは、黄身が黄色にはなりますが、濃い色にはなりません。そこで、黄身の色を濃くするために、エサにパプリカやマリーゴールドの粉末を入れたり、飼料用添加物の着色料を混ぜたりして、黄身の黄色を濃くしたり、赤みを付けたりしています。(えー、考えられない発想でした)
テレビが好む濃い黄色の卵
温かいご飯の上に生卵をかける卵かけご飯は、日本人の食卓の定番の一つです。そのときに、白いご飯の上に、黄身が薄い黄色よりも濃い鮮やかな黄色の卵をかけた方が、白と黄色のコントラストがハッキリしておいしそうに見えます。日本人は、色でおいしさを感じるともいわれています。そんな習慣が、黄身の濃い卵を求めるようになったのかもしれません。
黄身の色が濃い卵の人気をさらに高めた背景には、テレビ番組の影響も大きいのではないかと思います。料理番組では、生卵を割って器や皿にのせる場面がよく登場します。そのとき、黄身の黄色が薄いと、黄身と白身の境界線がぼやけてしまいます。テレビやパソコンの画面も、ハイビジョンからフルハイビジョンと解像度が飛躍的にアップしてより鮮明になってきています。それに伴い、テレビ局が映像にこだわるのも半端ではなく、食でよく使われる手法が「マグロや肉の赤身にライトを当てて、いかにも鮮やかな赤身だ」と見せることです。テレビでは「色が濃い、鮮やかな、明るいものの方がおいしく見える」ということになっています。そのため、テレビ番組を制作する側も、料理がおいしくなさそうに見えることを懸念し、生卵だけでなく、ゆで卵や目玉焼きも、黄身の部分が濃いものを使うようになりました。その結果、多くの視聴者が「テレビ番組が使っているのだから、黄身が濃い卵は良い卵なんだ」と思うようになってしまったのだと思います。
卵の殻の色も栄養価や味と無関係
卵の殻の色も栄養価や味に関係はありません。卵殻の色が褐色あるいは赤褐色の卵は俗に赤玉と呼ばれて、白色卵殻のいわゆる白玉と区別されています赤玉の方が白玉よりも品質が高いと思われがちですが、卵の殻の色の違いは種類の違いです。日本養鶏協会のホームページでは次のように説明されています。「羽根色と卵殻色との間には密接な関係があると思われがちです。しかし、卵殻色素は鶏品種に固有のものであって、羽毛の色とはもともと無関係なのです」。では、なぜ赤玉の方が白玉よりも値段が高いのでしょうか。「赤玉を産む鶏はエサをたくさん食べるからコストが高い」という話もありますが、今の採卵鶏は品種改良がかなり進んでいるので、白玉を産む鶏よりコストが高いかどうか疑問です。実際、赤玉の生産者も「食べるエサの量が多いから値段が高い」というよりも「エサにこだわっている」という方々が多いと思います。値段が高くても売れるということもあるでしょうが、生産者からすれば「エサにこだわっているので値段も高い」ということだと思います。
卵の大きさも、鮮度や栄養価に差はありません。卵の大きさの違いは、一般的には鶏の年齢に比例します。若鶏ほど小さく、年老いた鶏ほど大きくなります。若鶏の方が栄養価が高いと思われがちですが、鶏の年齢やサイズによる差もありません。有精卵と無精卵も、鮮度や栄養価に差はありません。ただし、有精卵はオスと一緒に飼われているので「ケージ飼い」ではなく、地面で飼育する「平飼い」という違いはあります。
最後にまた余計な話をもう一つ。
ハワイでは新型コロナに対するワクチン接種は「mandate」(義務づけ)になりましたが、例外規定がありますね。一つは身体的条件で、お医者さんの意見も参考に「接種しない方がよい」と判断された人々。これはよく分かります。そしてもう一つが「宗教上の理由」というのがあります。信仰の自由はアメリカの憲法でも保障された権利ですから、それをとやかく言うことはできません。個人的にですが、私(新名)はどのような信仰あるいは宗教がワクチン接種に否定的なのだろうと不思議に思っていました。ここから書くことは私自身の疑問への回答で、客観的なものではありません。読みたくない人もいるかも知れませんが、参考の一助に。
ローマ教皇庁は昨年12月に改めて新型コロナウイルスのワクチンについての覚書を発表。「ワクチン接種の倫理性は、自身の健康維持の義務だけでなく、公益追求の義務に従うもの」であるとし、接種に反対するのは「自滅的」なことで「倫理的な行動で自分だけでなく、他人の命にもかかわってくる」と接種を呼びかけました。
キリスト教の主要な宗派ではワクチン接種に反対するところはなく、医学的治療よりも祈
りの力をあてにするクリスチャン・サイエンスでも「ワクチン接種の要請を含めて、公衆衛生当局を尊重し、遵法するよう助言しています」。ただ、福音派を自任する白人ではワクチンへの強い拒否感がみられるようです。またQアノンの陰謀論に概ね同調する人も他の派に比べて多いようです。Qアノンとは一般的にカルト宗教とみなされており、FBIよって自国産テロリズムの潜在的要因として認識されていますが、トランプ前大統領は悪魔の秘密結社と戦う英雄として評価されています。
ユダヤ教といっても、世俗派、改革派、正統派、超正統派とさまざまですが、ユダヤ教の傑出したラビ(指導者)が、中世にペストが発生したならば都市から逃れる義務があると記したことを例示し「病気にかかるリスクが高いときにワクチンを接種することがこれと同じであるならば、接種は義務である」と述べています
また輸血を拒否することで日本でも有名になったエホバの証人(日本ではものみの搭として知られています)ですが、ホームページともいうべきオンライン・ライブラリーには「ワクチン接種に反対していません。ワクチンを受けるかどうかはクリスチャン各自が決めることだと考えています」と出ています
イスラム教では、飲食物や医薬品など信者が摂取するものはハラル(合法)でなければならない。ワクチンに、イスラム教で忌避されている豚に由来する成分が入っていないか、製造過程で用いていないか、が議論の焦点となりました。イスラム教徒を抱える56カ国とパレスチナが加盟するイスラム協力機構(OIC)は、2021年2月の会議で、現在の新型コロナウイルスのワクチンの成分と製造過程には豚やヒトに由来する成分は含まれておらず、イスラム法に基づいてワクチン接種を認める、と結論づけました。さらに「政府が接種を義務化した場合には、公益を守るために推奨しているので、ワクチン接種は必須である」としています。
日本の仏教界でも感染症対策には極めて敏感になっており、ワクチン接種を推奨しています。浄土宗大本山の増上寺ではワクチンの集団接種会場になっているほどです。しかし世の中にはいろんな事情を抱えた方、いろんな価値観の人がいます。ワクチン拒否派をひとくくりにして「悪」ととらえるのは仏教の説く「寛容」「慈悲」「平等」の精神からも大きく逸脱する、という考え方もあります。
ある程度理解できたことは各宗教とも基本的にはワクチン接種に反対していませんが、個人の解釈の仕方・信条によって拒否する人々がいる、という結局は当たり前のことのようです。法律の専門家は、宗教的信条がワクチン接種を禁じているという主張は、裁判では持ちこたえられないだろうとみているようです。
木曜午餐会会長 新名 瑛
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