ラスベガスの新天地 第2弾
ラスベガスの生活にやっと慣れたと思ったはずの2カ月目近く、またまた新たな課題が。
6月のある日。アパートの管理会社より「大家さんがディッシュ・ウォッシャー(自動食器洗い機)を新品と交換してくれます」との連絡が入ったのです。日本人の私と相棒、二人
では洗い物もたかがしれており「あっても無用の長物」と丁寧にお断りしたものの「やはり交換します」と強引。どうやら大家さん側の都合でギャランティー(保証)がきくうちに変えてしまいたい意向のようでした。それならまあ仕方ないか。
大手家財道具センターであるHome Depoからの配達とかで、指定された日時に待機して外出もせず朝から待っていました。待てど暮らせど一向に姿を現しません。「欲しくて注文したんじゃないのに」と腹を立てながら管理会社に連絡してもらったところ「指定の時間に行ったが、部屋番号を知らずにまた、携帯番号も分からずで戻ってしまった」とか。それは相手側のミスでしょう。その気になれば、いくらでも方法はあるだろうに。待たされて時間を無駄にして冗談じゃない。頭に来た! あーあ、立てていた腹も疲れて横になりました。
その翌日、同じ時間指定で来たものの、今度はゲートのセキュリティーが厳しい上に、運搬してきたトラックが基準よりも大きすぎてゲート内に入れず、すったもんだの挙句戻ってしまったのです。そしてさらに次の日の朝8時前、小型トラックで運び込み、古い食器洗い機を新品のと取り換える作業をやっと始めたのでした。
体の大きく屈強な作業員が、狭い流しの下に首を突っ込んで窮屈そうに作業をしつつ、しきりに電話でやり取りをしていました。なかなか終わりませんね。初心者なのかしら。どうも熟練者には見えないですね。小1時間もたった頃でしょうか、やっと終わったのかと思ったら「接続する管のサイズが合わないので一旦戻って出直してくる」とのこと。新品のディッシュ・ウォッシャーをダイニングルームに置いたまま戻ってしまったのです。
いつ帰ってくるのか、連絡もありません。用意していたスリッパを無視して、作業靴でズカズカと入られ床掃除のやり直しか、といら立ちを隠しながらの待ちの態勢。出て行ったきり、お昼を過ぎても戻ってきません。いったい、どうなってんの!? 夕方になってやっと管理会社から「翌週の金曜日の朝8時から作業開始」の連絡が入り「えー金曜日?またか~」のあきらめムードで了解の返事をしたのでした。
物事は予定通りに進みません。「翌週の金曜日」ではなく翌週の火曜日、朝の散歩から戻り床を掃除して、いざ朝食という時にいきなりドアが「どんどん、ドン」。こんな朝から誰かしら?ドアを開けるとそこにはアパートのマネージャーと3人の殿方が。
事前の連絡もないままに、流しの下のパイプを修理するからと水道修理専門の人と、これもずかずかと土足で入り込んできたのです。首を突っ込んであれこれ作業し始め、電話連絡し合ったりしながらの結果、ここに合うパーツをさがして再び金曜日に来るとのことでした。
金曜日の当日はビル全体の水を止めなければならないとかで、ビル在住の皆さんに迷惑をかけることになり、大ごとな作業になってしまいそうで全く人騒がせな話です。
待ちに待たされた金曜日。最初に来たホーム・デポの作業員は来ないまま、水道屋さん二人が見え、3時間近くかかってやっと食器洗い機の交換が完了したのです。
決して愚痴ではないのですが、書かせて頂きます。
私達の依頼でもなく、使用もしない食器洗い機のために、労をいたわる気持ちでのチップに通算80ドルの出費。ここを紹介した不動屋さんも、チップ込みの交換なのか確かめようが無いという返事でしたし、何となく納得できないまま呑み込むしかなく「出てきた課題に対処していくしかないね」。自嘲的なやり取りで食器洗い機騒動の幕が落ちたのです。
次は、いいお話を書かせていただきたいです。
K/和子
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