70代後半で、新天地・ラスベガスの住人になる道のりの体験です。
2022年の3月30日朝、ベガスの空港に軽快な足取りで到着し新住所となるウインチェスター地区の「カサブランカ」という名前のアパートに。
1か月半前の契約時に購入した車の清掃をし、食料品調達の前にナンバー・プレートを取りにディーラーのTOYOTAへ。 プレートは近くのDMV(Department Of Motor Vehicles)で取得とかで、予約無しで11時半頃から1~2時間位待たされる覚悟で結構な列に並んだものの、安易な予想は見事に砕かれ、番号を呼ばれた時間がなんと6時間もまたされて5時半過ぎ、受け取りは6時過ぎやっと終わったのです。その後はアイホンのナビを頼りに夕方のコンビニストアのセブンイレブンに立ち寄り、我が家にたどり着いたのが7時半を回り、二人ともくたくたの初日でした。
なんでもラスベガスは5分間に一人の割合で移民が増えており、車のライセンスやID取得の手続きなどここで取るために、四六時中混雑をしているので、アポイントをしていても1~2時間待たされる覚悟が必要と聞かされたのです。案の定、後日相棒はID取得に予約していたにも拘らず、2時間待たされたと言ってました。
翌日は、住まいの周りを40分程散策。買い物のスーパー下見と買出し、銀行の情報探しで半日潰れてしまい、さらに次の日は、FEDEXより10個の荷物着とあってアパートで朝から待機。待てど暮らせど来ず、届いた時間が3時頃。伝票と照らし合わせて結局一個足りずで、土日休日のため翌週の月、火曜になっても1個が届かず電話でFEDEXに連絡。この行方不明の荷一個の追跡調査の電話を2~3回してもらったら、ロサンゼルスやテキサスに送られてしまった言うので疲れてがっくり。確認のために中身の詳細と金額を書くよう指示されたあげく、今度は発送した本人の承諾書と訴訟するか否かの書類を要請され、作成して頂き送ったものの今だに無しのつぶてです。コロナの前は、こんな不祥事は考えられなかったとかで、未だ通訳入りですが、続行中です。いつ終わるのかしら。
知り合いに紹介して頂いた銀行の支店に口座開設の手続きで早めの午前中に行ったら「担当は午後から出社だから午後来なさい」とのつれない返事。時間の無駄を省くために同銀行の別の支店へ。そこでは1週間先の4月8日でなければ手続きできないとの事。さらに別の支店に行ったら対応するが1時間待ちだというのです。1時間たって催促したらもう1時間かかると言われたものの、6つ位あるブースには誰もいず、時折訪れている人には係員が対応していたが、私達に声をかける行員は一人もいないのでした。12時半を回り再催促すると今度は別の係がやってきて「賃貸契約書が必要で、今日は手続きできないから月曜日に来なさい」と言われたのです。2時間以上も待たされた挙句にです。怒り心頭でもどうする事も出来ず、あまりの時間のロスに、英語が分かり紹介して下さった彼女に苦言を述べたのです。
銀行に問い合わせてくれた結果、コロナの前は窓口対応していたが今は全てオンライン予約で、しかも混んでい、2~3週間待ちだとか。3番目の支店では窓口対応をすると言っていたので、翌週の月曜日朝8時半ころ支店に行ったら、2人の行員が時折入ってくる顧客を開いているブースの一つに案内しながら対応してました。ところがどっこい、程なく呼ばれると期待したものの待てど暮らせど呼ばれず、ついに業を煮やし促すと早口の言葉で~~。正午近くなってやっとブースの一つに。日本語の通訳を入れながら、2時間半くらいかかりやっと開設OK。
すぐに使えるとの事で、外でランチをとり、目星をつけておいたダイニング・テーブルとパソコン台を買いに。ところが今度は支払う段階でID(身分証明書)がハワイとあって買えず、ハワイの口座から支払ったが、テーブルが11日、パソコン台は一か月近く先の5月4日の配送とかで、ハワイののんびりムードに輪をかけたスローテンポ。足高のテーブルでしばらく我慢せざるを得ませんでした。
慣れないナビの市街図を頼りに道を迷ったり、間違えたりしながら目的地に到達しても、スムーズに事が運んだのは買出しとレストランのみ。品物の交換一つにも、レシートの店名と住所をしっかりナビに入力しないと、店名は同じでも全く違う住所のに連れていかれたり、ナビに頼らざるを得ない悲哀と時間のロスの多さに心身的に疲れた1週間でした。本当に心身ともに疲れました。ぐったりです。
一方、ラスベガスもアメリカ大陸とあって1ブロックもハワイの2~3倍はあり、道路幅が広く至る所でユーターンができるようになっているのですが、スピードリミットを守らないドライバーが非常に多いのにも当初はびっくりしたものです。
転居2週目に入ると、夏に向かっているにもかかわらず気温が日本の中秋並みに下がり17~20度位でも空気が乾燥している分より寒さを感じ、散歩に出た途端震え上がってしまいました。
ある朝、アイホンやスマホの警報が急にビービーとけたたましく鳴り何事かと構えると、これからサンド・ストーム(砂塵)が吹き荒れるの要注意のサイン。そうだ、ここは砂漠の真ん中にできた街だったんだ。しばらくすると遠くの山並みやビルディングが風と共に霧がかかったように何も見えなくなってしまったのです。うかつにも窓を開けておいたためにざらざらの居間や寝室になってしまい、砂の町だけあって有難くない贈物を頂いた。
問題の水道水もポータブルの水素還元水を常飲し、ネットもつながり、やっと正常の生活が6割がた送れるようになったのには正直気持ちがほっと致しました。ただし、未解決の荷物1個分の行方と処置、ネバタID取得のための忍耐が待ってはいますが、、。
半面、思わぬ発見もあります。ここは、ハワイのような地場産ファーマーズが無い分、各フード・スーパーやマーケットの面積が広く、広大な99 Ranch Marketもあり、常にパーキングは満杯とか、広すぎて、自分の止めた場所を見失いうろうろ探している人をたま~に見かけます。殆どがサンフランシスコなどカルフォルニアから運ばれてくるためか、野菜類、特に葉物が新鮮でシャキシャキしています。それとキャベツや白菜の巻きがしっかりしていました。トマト、ズツキーニやパブリカなどは丸出しだが、何故かキューリが一本ずつ密閉されてるし、梱包されている野菜一つ一つの量も多く、しかも安いのには驚きです。ハワイ産のドレッシングはこちらの方が2ドル以上高いし、日本産は3~4ドルも高い。ただ中国系、韓国系、日本人向けのマーケットやスーパーも結構あるので、皆さん各家庭のニーズに合わせて使い分けているようです。
1カ月以上が過ぎた今、住人となるべき諸手続きをほぼこなしたのでやっと気持ちにゆとりが生まれ、近郊の散策場所や行き所にも足を延ばし始め、これからの日々の過ごし方が楽しみです。
全てに グッドラック!!です。
K/和子
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