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 「新年に思うこと」

 新年のテーマは、もれなくダイエットということに相場は決まっているらしい。

 アメリカでダイエットをしていると言うと、「何のダイエット?」と聞かれるのが常。つまり、塩分や糖分カットのダイエットもあれば、ベジタリアン・ダイエットのように、菜食のみの食事を指すこともあり、ダイエットは食事療法のことを指す。日本で言う減量ダイエットとはいささか違う。

 


日本の週刊誌の三大トピックは、「食べ物」、「コスメ」そして「旅行」らしい。食べることは大切なことだけど、これでもか!ってほどの情報に飽食気味。それでも特集は組まれ、街なかをグルメ隊が探索し、ミシュラン、A級、B級、コンビニグルメ・・・と話題は尽きない。

 一方、アメリカの肥満の問題は相変わらず深刻だ。テレビのリアリティーショーには、体重600パウンド(約300㎏)以上になってしまった人が、それこそ命がけで減量に挑む実録が放送される。https://go.tlc.com/show/my-600-lb-life-tlc

 この番組を観ていて切なくなるのが、食べ物に依存するようになった事故・事象を独白する場面。殆どが、子供時代に受けた虐待体験に起因しているのだ。

 性暴力を受けたり、親の薬物中毒などによる悪環境に育てられたりで、誰も護ってくれる人がいなかったなど。そんな心の空洞を埋めるように冷蔵庫の陰に隠れてひたすらパンを食べたり、夜中に起き出して、クッキー缶をベッドに持ち込んで食べたとか、親に殴られると、必ずおばあちゃんがドーナツをくれたから、痛みを和らげる=甘いものに至った経緯を淡々と語る。

 甘いものは、この世に生まれてオギャーと泣いたら直ぐにありつける薄甘いお乳の味だ。もちろん、母乳に限ったわけではなくても、人工のフォーミュラーミルクだって薄甘い。重湯でさえ甘味がある。ここに人間が還る時、平安を得るらしい。 

 甘いものが欲しい時、よく「疲れているのよ~」なんて言われる。この世はストレスだらけだから、糖分は心を落ち着かせる一番の薬なのかもしれない。

 ちなみに私はいつからか、砂糖より左党になってしまった。酒も糖分ではあるが、神経を麻痺させる。脳がふらつく感覚は脱ストレスなのだ。それもどうよ!って言われる。すみません。         

                        *****リリコイ*****

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