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 新春雑学 

「歯のアラカルト」

 昔の話をするのは老人特有ですが、私が社会人となって一番最初に経験した職業は、自称「歯」の専門家。人生いろいろで長く生きてる間の有為転変で、「昔取った杵柄(きねづか)」どころか今では歯に関する知識すら「光陰矢の如く」に忘れつつあります。一方、歯に関する技術は日進月歩。情報もニュースや雑誌、書物、セミナー、雑談などで「イヤ」というほど溢れ、健康志向も重なって目にしない日が無いくらいです。

 傘寿を迎えようとする前に部屋の中を片づけていましたら、今まで自分が好き勝手に書き留めていた「歯の雑学ノート」がヒョイと出てきました。時間を忘れて読むうちに「なるほど!」「ほんとかいな?」「面白いな~」。そんな一部分をアラカルト風に抜粋してみました。

 、層の裏表、厚いのと薄いの、縦長と横長、大小、アーチ型か真っ直ぐか鋭角か、色も白いのから黄色っぽいのや白濁しているのがありますね。不潔にしていたり煙草による変わりようを言っているのではありません。しかも、歯は私たちの命ある限り働いてくれ、成長によって機能も形態すらも変わってくる、実に生活習慣に忠実な「僕(しもべ)」なのです。その上、その人の「あり方」を表しているとも言われています。怖いですね~。

 神様は、人体の組織をコンピューター以上に精密に創り上げて下さり、生身としての成長過程を情操と共に4つに設定されたとか。それを歯に設定されただけでなく、時代とともに進化をもしていくようにしたそうです。

 歯に設定されている「あり方」「生き方」論というのは、時代の変移や年代によって成長過程の呼称が違ったり、歳も個人の意識によってそれぞれ違いますが、まず「幼少・少年期の歯」は性格もまっすぐで正直、爽やかで元気であり、感情がすぐ出るが表裏が無い。

 そして「青年期・壮年期の歯」はエネルギーにあふれ戦闘的、刃先のような鋭さ・強さを持ち、勝負に挑む。又のるかそるかの瀬戸際でも思い切りがよく思い切った行動に出やすい。可愛くも憎くもなる存在。情操面では凹凸がある、そうなのです。

「中年・熟年期の歯」は若さを残し、老いへの支度で完成されていない。力のバランスでも上下や強弱に左右されやすい。仕事に油が載っている反面、未発達にもなりがちで、一方、自在であるような無いようで先行きに不安を抱えやすい。文脈力のある知性も磨かれる。

最後に、私自身でもありますが「高齢期の歯」は醸成された落ち着きとゆとりがある。何事にもビクともせず自在にでき、安心・安定感がある。何事にも思慮深くなり、間(ま)が感じられる。うーん、本当かしら?

 皆さんは、どのように捉えられたでしょうか? 歯無しはまだまだ続きます。

                            K/和子


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