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 「ハッピー・ニューイヤー Gung Hay Fat Choy!」

  アメリカは、10月末日のハロウィーンが済むと、大慌ててホリデーシーズン騒動へと突入する。感謝祭―クリスマス―大晦日のカウントダウンで勢い付けて新年だ!気忙しいことこのうえない。なので、私自身はやや春めく旧正月(春節)の頃の方がホッとできて好きだ。 月の満ち欠けに基づいた旧暦は、東洋の伝統的な習慣などとも深いせいか、しっくりくるところもある。 三寒四温と言われる2月、日本にいる時はまだまだ寒くてピンと来なかったが、ここ南の島に住むようになってから、2月からハッキリと日差しのキラメキ方が違うなぁ~と感じるようになった。

 そして水仙の花を愛でるチャイニーズ・ニューイヤー。薄皮を剥がすように蕾が開く水仙。どうして水仙なのかは、中国の古典に出て来る言葉を源とし、水仙は「水にある仙人」という意味から縁起がいいらしい。ギリシャ神話に出て来る水仙:水に映る自分の姿を美しい水の精だと思い焦がれ、そのうちにやつれはてて死んでしまったナルキッソス。その美少年ナルキッソスに語源を持つ水仙とはベツモノのらしい。自己陶酔型水仙でなく安堵した(笑)。

  春節やチャイニーズ・ニューイヤーを検索するとモニタいっぱいに花火が弾ける。爆竹の爆音は、悪魔(邪気)祓いをするため、重要なアイテムなのだ。日本の花火師とは、修行の要る伝統的な職人業だが、中国では花火アーティストが存在する。https://yokohama-sozokaiwai.jp/person/11242.html

 アートと言っても爆薬を仕掛けるのだから命懸けの作業だろう。失敗は許されない。火薬の量など科学的な計算を基に繰り広げられる芸術。しかして、一瞬にして燃え尽きてしまうアート。派手な爆音とは裏腹に、燃え尽きた後の寂しさも計算されているのかは解らないが、旧正月になると、ふと思い出す花火アーティスト。江戸時代に花火の技を競った「玉屋」や「鍵屋」とは違った花火師の世界は広い。

  買い物に出かけたら、店内は春節にバレンタインデーにと、花束やバルーンだらけ。まんまと商戦に乗せられウキウキさせられた

うつむいて言葉を探す君のよう春節祝う小さき水仙 / リリコイ

  *****リリコイ****


近所のモールには、UFOのようにランタンが浮いていた。

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