9月 12日
演題:「老舗の家訓」
講師: 服部 利幸教授 (立命館大学)
12日の「老舗の家訓」の講演ありがとうございました。服部先生には帰国直前でお忙しい中を、私たちのために時間を割いていただき本当に恐縮でした。無報酬で講演をしていただいた上に、心ならずもご寄付までいただくことになりまして、本当にありがとうございました。先生の今後のご活躍を期待しています。ハワイにお出かけの際は、いつでも気軽に木曜午餐会に顔を出していただければと思います。
いつもながらの軽妙な語り口で京都の老舗のお話を聞かせて頂き、いろいろと考えさせられることが多いです。先生の言われるように「当たり前のことを続ける」。200年以上もの長く商売を続けて老舗と呼ばれるお店がほかのお店とどう違うのか、「暖簾」とは信頼を顧客から得ることに寄って初めて「暖簾」が出来上がる。確かに、言われればその通りで何も新しいことでもないようですが、その原点をいつの間にか忘れてしまう。その原点を守り続ける、ことの難しさと言いますか、世の流れに沿わなければいつの間にか時代に取り残される、その意識が却って、原点を忘れさせてしまう結果にもなるのかもしれません。
ありがとうございました。またお会いできる日があれば、と願っています。
木曜午餐会会長 新名 瑛
新名様
こちらこそ、先輩の皆様の前で話す機会を頂き、光栄です。
ありがとうございました。
まさに新名さんのおっしゃるとおり、信頼の確保は商売の鉄則です。しかし、この築き上げられた信頼すなわち暖簾で魔がさします。先代や先輩たちの作り上げた暖簾にあぐらをかいて、何もせず、世間様からちやほやされて、驕りが増し、気がつけば倒産というのはお決まりのコースです。ここで後継者と従業員が驕らないようにする教育としつけが大切になります。老舗だけの話してなく、古今東西の王朝からスポーツまで驕りから腐敗し、消え失せますね。大げさか思いますが、人類の永遠のテーマかなと思います。
先日、会員の皆様からは大変真剣な眼差しをもって講演を聞いて頂きました。お話しましたように、このような事例は皆様の方がよくご存知だと思います。社会科学という学問分野はそんな会員の皆さんの経験を角度を変えて見たり、時には拡大鏡や望遠鏡の役割を果たす道具です。ご経験をすこし切り取り、それを若い人たちにお話ください。嫌われても笑。皆様の経験は世の中の宝です。
毎年、たくさんの老舗が消え、そして毎年一年づつ経験を重ねる経営者、組織、お店、企業が生き残ります。私は一軒一軒の老舗というよりも、そんな環境に興味があります。
また、お会いできる日を楽しみにしています。
マハロ!
服部利幸
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