オペラの魅力 第3弾

     講師:山村 尚正(たかまさ)師(日蓮宗ホノルル妙法寺住職)



大切な法要と重なったにもかかわらず、駆けつけてくださり感謝申し上げます。
「オペラの魅力」はやはり面白いですね。先生の講演を聞くたびに、オペラが「高尚で庶民とは違う人々の愛する音楽」のイメージがどんどん変わり、「庶民的」というか、題材がかなり下世話と言っては申しわけないですが、特に今日のジョルジュ・ビゼー作の「カルメン」などは実に分かりやすいストーリーで、特にサブタイトルを読みながら歌を聴くと楽しくなってきます。メローディーはそれとなく、どこかで聞いて覚えがあるものの、こうして改めてオペラの魅力を紹介されるのも木曜午餐会ならではの喜びがあります。
オペラは16世紀のルネッサンスの時代にイタリアで古代ギリシャ神話の復活を願った人々、貴族の間でスタートしたこと、そしてそこからフランス、ドイツなどに広がり、オペラ・コミック様式からミュージカルに連なっている流れなども教えていただきました。こうした機会を与えていたでけることに改めてお礼を申し上げます。同じビゼーの作品に「アルルの女」がありますが、同じように恋物語、三角関係を扱った題材で、どことなく共通点があるように感じました。
今回でオペラについてのお話は3回目です。次回はリヒャルト・ワグナーを取り上げて講演して下さるということでした。寡聞にして、ヒトラーが彼の作品の「ワルキューレ」を好きだったことと、オペラでは「タンホイザー行進曲」くらいしか知りませんが、今から楽しみにしております。
と同時に、今日も質問させていただきましたが、日本でも古事記から多くの題材をとって日本特有のオペラがもっと活発化することを願っています。
 年の瀬を迎え、先生もお忙しいと思いますが、風邪を召されている様子、ご自愛されますよう、そして来年の更なるご活躍を期待しています。本当にありがとうございました。
木曜午餐会会長 新名 瑛

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