会員の独り言

感情が伝わる受話器


ハワイのコロナのステージがTier 2で5人までならレストランオーケーとばかり友達と3人、どうせなら毎週ズーム(ZOOM)で顔見知りのお店にと夕方6時頃、明日のランチの予約の電話を入れた。

 英語社会ですから英語で話すのは当たり前でも、ズームの中で日本語でも大丈夫と言われていたので、あえて日本語で通話を。スタッフの女性が出、日本語が分からないらしく保留に。3分位待たされた後に出てきた男性のアクセントがなまっていなかったので多分日本人。電話口に出てくるなり、いきなり「変わりました、何ですか?」ーに瞬時言葉に詰まってしまった。と言うのも職業柄、私自身がかって言葉遣いやマナー、接遇を指導していた身。「ランチの予約をお願いしたいんですが」「予約なしでも大丈夫ですよ、ランチはそん


なに混んでませんのでね」。その背景から藁いさざめいた数人の声が漏れ聞こえている。「あ~、そうですか。有難うございました」。受話器を置いたものの、もう行く気は無くなっていた。



 私は日本で何年もテレマーケティングにかかわり、企業内研修のサポートをしていたことがある。ですから、電話を通して響いてくる声の質から相手の心情まで分かる時がある。男性の声からズームで毎週お会いしている声で、その方は、お客様に喜んでくつろいで頂く為にサービスに力を入れ、感謝しいるとおっしゃっていたからこそ、お金を使うなら知っているお店にしようと思ったのでした。



 受話器を交代したら、相手如何にかかわらず、まず「お待たせ致しました、ご用件は」と言って欲しいし、奥にいたのがお客さんと一緒だったのかは分かりませんが、ランチの客か~という面倒臭そうなニュアンスが諸に伝わってき、もう二度と行くまいと。 

 もし私が、最初に「ズームでお会いしている、なになにですが」と述べたら同じように対応したかどうか、意地悪く聞きたいところである。

 些細な出来事ですが、ここまでコロナの影響が長引き、レストラン関係者の方々は勿論全てのサービス産業には多大なるマイナスの影響を与えているのは分かります。従業員への心配や明日の糧、気持ちも落ち込み荒削りになりがちなのもよく理解できます。だからこそ、リップサービスではない、
利他の心を抱いて欲しいものです。気が付いていないのは本人だけ、周りはこの様な時期だからこそ人とのかかわりや接し方に意外と敏感になっていますので、人の振り見て我が振りでお互い気を付けあいたいですね。私にとってもいい学びになりました。

K/和子

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